LMdSをかたちづくるもの - 姉妹の想いと南仏ライフスタイル

以前、Karine(カリーヌ)というフランスで人気のブロガーのインタビュー記事で、私たちのブランドや製品についてお答えする機会に恵まれました。彼女はナチュラル志向・エコ志向が強く、環境や健康に配慮した製品について常にアンテナを張り巡らし、何よりナチュラルコスメをはじめとしたコールドプロセス石けんをこよなく愛するユーザーでもあります。
前回のブログで投稿した、「LMdSのアイデンティティ-独自性とクリエイティビティ-創造性」の内容も、Karineとの対話をベースにしています(読まれていない方は是非とも読んで見てくださいね!)。
彼女とのインタビューの中で、妹のIsaure(イゾール) と私Brune(ブリューヌ) の役割分担について触れていますので、今回はその部分をご紹介したいと思います。

「どの様な運営と工程であればユーザーの皆様の忙しい毎日に、ほんの少しの贅沢と幸せをもたらす特別な石けんをお届けできるのか….」。 ブランド立ち上げ前と直後は、このテーマについての試行錯誤と話し合いの連続でした。お互いの生活環境やパーソナリティ、知識・経験などを再確認し、共通の目的とブランドのコンセプトを体系的にまとめて、それぞれの役割を分担しました。
もちろん状況によって柔軟にお互いをサポートし合っていますが、現在、Isaureは、素材・原料の調達管理、製品製造、乾燥期間の保存、カッティング、包装など、工房での作業に関連するすべてを担当しています。Isaureはまた、質の高い素材を確保するために頻繁に地域の栽培農家を訪問しています。そして、最近オープンしたブティックを兼ねた工房の管理運営も行っています。
そして私は主に営業、コミュニケーション、WebサイトやSNSなどのIT管理・運営などと担当しています。ブランド設立前とは違い、幸いにも価値観やブランドコンセプトに共感してくれているユーザーの皆様に支えられていることから、新たな製品の開発はあまり頻繁には行っていません。それでも、他社ブランドより製品開発を依頼されることもしばしありますので、その際は依頼主のブランドスタッフやIsaureと共に要望に応えるべく製品開発と創作に取り組んでいます。
この様に、日々忙しいながらも南フランスの恵まれた自然環境の中で、質の良いもの・心地よいものを選び、日々の時間や空間を楽しみ、心豊かに生きることを大切にするライフスタイルを実践しています。そして何より嬉しいのは、ここフランスやヨーロッパでは、勉学やお仕事、子育てや家事といった忙しい毎日の中でも、ふと立ち止まり、季節のうつろいや自然の恵みに目を向ける方々が多くいらっしゃることです。そうした方々が、小さな工夫を重ねながら、シンプルな暮らしの中に美しさやよろこびを見出して、私たちの石けんを選んでくださっていることです。

忙しい毎日の中でも、ほんの少し自分をいたわる時間を持つことで、心も体もふっと軽くなる瞬間があります。
南フランスの自然に囲まれた小さな工房から、私たちが心を込めて作る石けんが、遠くて近い日本の皆さまの暮らしにそっと寄り添い、日常の中に小さな幸せや豊かさを届けられたら嬉しいです。
Brune